
きっかけは?と言われれば間違いなく、家賃並の支払いで、「庭付き一戸建て」が買えるということである。 わたくしは、現在、公営住宅に住んでいるのだが、年々、家賃が上がっており、「そんなに家賃払ってるの? だったら、家建てた方がいいんじゃない。」と家を建てた諸先輩方に言われたのがことのはじまりであった。
田舎に移り住んだわたくしのここらあたりの土地の坪単価は、都会のみなさまには、悪いのですが、 6万〜10万円/坪くらいなのであーる。さらに、わたくしの場合、田舎の中でも都会(例えば駅近く)に住みたいわけで はなく、田舎の中でも田舎の方(なんじゃー、そりゃー、都会の人から見れば何にも変わることはありません) に住みたいのである。ということは、坪単価も6万円前後の土地ということになる。
また、田舎なもんで100坪以上の土地が当たり前であり、広々とした土地ばかりなのだ。 土地が○○○、家が△△△という計算を微笑んでしてしまったかわいい私がそこにいた。 たいして、自己資金も持っていないくせに。 ということで(どこが)、大きな庭付きマイホームという話が、結構現実味を帯びてきた。
また、以下の理由もマイホームを建てるということの流れに拍車をかけた。
わたくしめも30代なかばにさしかかろうとしているところ。ここらでやったるか。 夢見るマイホームづくりは、こんな漠然としたことからはじまった。(1999年終わり頃)
雑誌を読んだりするくらいで、「家でも建てるかなー」と漠然と考えていた頃の話である。 ある休日、息子と駅の方へ、電車を見に散歩しにいった(とにかく、子供って電車を見るのが好きだよね)。 その帰りに、駅の近くの公民館で、産業祭り(?)のようなイベントがあり、いくつかの企業がテントを張り、 出展していた。
その中に、超運命的な(?)出会いをする工務店Fさんがいた。(ちょっと、いやかなりおおげさです)
冗談はともかく、水槽のようなものの中に、発泡スチロールのようなものとサッシ枠を入れて、遊んでいるおじさんがいた。 それほど興味はなかったのだが、からかい半分に近づいていき、「何をやっているんですか?」と説明を聞いてみた。
「ふむふむふむ・・・」と説明の半分も聞いていないくせに、うなづく。「そうですか・・・」とサッシ枠を触ってみたりもした。 「今、触っているのが、樹脂サッシです。で、こちらの方がアルミサッシです。」ともう一つのサッシ枠を取り出す。
私「こっちは、冷たいですねー。」工務店Fさん「熱の伝導率が全然違うんですよ。」
「こちらも見てください。」と水に濡れたグラスウールを取り出す。 「こちらは水に濡れても全く何ともないんですよ。」と発砲スチロールのようなものを私に渡してきた。
などなど、いろいろなやりとりをした後、「よーく分かりました。」と全く分かっていないのに、 愛想笑いをして立ち去る私を「ちょっと待ってください。この本を是非読んでみてください。」とある一冊の本を手渡された。
その手渡された本が、「『いい家がほしい』(著者:松井雄三 発売:三省堂書店)であった。(2000年初頭だったかな)
「いい家がほしい」を読んだ私の直後の感想は、「まさに目から鱗」状態というのは、冗談ですが、 確かな衝撃が身体を走ったのは間違いなかった。家のことを少しづつではあるが勉強していた私は、「外断熱」というものがあることを初めて知ったのである。
また、高性能板状断熱材のメーカーであるカネカ【鐘淵化学工業株式会社】が開発したもので、外断熱・二重通気工法 が特長のソーラーサーキット工法という工法についても知ることになった。
現在、公営の新築団地に住んでいる私にとって、冬の結露は考え出すと眠ることの出来ない(うそです)大きな悩みの種であったのだ。 冬は、寒いときで、マイナス5〜10℃くらいになる場所なもんで、実際、本当に結露がすごく、北の部屋の窓は、 朝起きると結露した水が凍って、開けることも出来なくなるくらいすごい状態であった。
新築と同時に移り住んだ団地(まだ住んで2年)なのだが、窓の下の木枠部分は、すでにかびが生えており、腐りかけているのである。 これが、壁の中でもおきていると考えるとぞっとするものであった。のちのち、南側にリビング、南北を結ぶ廊下、 そして北側の個室という間取りの悪さが結露する原因の一つであることもわかった。
結露するということに関して、仕方がないのかなと今まで思っていた私は、「マイホームではこんな結露はさせないぞ。」と強く決心した。
そんなことの解決策が何となく、見つかりそうになってきたと、私は何度もこの本を繰り返し、読むことになった。(結構、しつこい性格なもんで)