〜ソーラーサーキットによる建築日記〜

基礎工事2(配筋)

ごくごく平凡な一家の夕食の会話よりお送りします。

ママ「パパー、住宅展示場って行ったことあるー?」
パパ「んにゃ、行ったことないよ。何でー?」
ママ「○○に行けばあるよねー。どんなところなんだろうねー。」
パパ「そりゃー、モデルハウスがいっぱいあるところだよ。」
と当たり前のことを平然と答える。

通常、マイホームを取得しようというと、まずは住宅展示場へとなるのだが、 そう、まったん一家は、住宅展示場に一度も行ったことがないのだ。 ちなみにこの会話は、基礎工事が始まってからのことである。

ママ「一度くらい、行ってみたいよねー。今週の土曜日くらいに行ってみない?」
パパ「えー、いきなり、どうしたの?」と全く乗り気でない答えをする。
ママ「いや、ねー、下の○○さんがねー、先週、住宅展示場に行ったらしくてねー、それがすごいのよ。」
パパ「何がすごいのよー。」
ママ「いっぱい、色々なものをもらってきたさー、すごいいいよねー。」
パパ「・・・・。」
ママ「ねー、聞いてる?」
パパ「・・・・。(全然、聞いてない)」

どうせ、ママのことだから、いい物を見せれば、うわー、素敵ー。いいなーこれと言い出すのは、分かっているのだ。 システムキッチンを見に、ショールームへ行ったときもそうだったのだ。タカラへ行けば、「ホーローっていいねー。」って言うし、 クリナップへ行けば、「昇降式の戸棚がすてき。」TOTOへ行けば、「一番洗練されてるよねー。」という始末。 工事が始まってから、変更なんていったら、一番お金が掛かるのだ。ちょっとした沈黙の後、

長男坊「よし、パパ。パパと○○くん(自分のこと)と○○(弟のこと)でローソンでも行こう。」
パパ「よし、そうしよう。」
ママ「あー、そう。」

うちの長男坊、場の雰囲気がそこまで読めるくらい成長したか、本当に成長したな。パパ、うれしいぞ。こうして、まったん家の男3人衆は、結束力を強めていくのであった。

うまくオチがついたところで(全然ついてないか)、本題に入りましょう。

基礎断熱

 我が家は、外張断熱を採用しており、床の断熱は床下断熱ではなく、基礎断熱をします。 基礎断熱について、少し説明させていただきますと、通常、充填断熱工法(内断熱)では、床下に断熱材を入れます。 それに対し、基礎断熱とは、床下には、何も入れず、基礎の外周部分を断熱材で囲むことにより、床下も室内と同様の空間を 作り出すことができる工法です。外張断熱を採用しているところでも、基礎断熱ではなく、床下断熱を採用しているところもあります。

 基礎断熱のメリットについては、以下の点が挙げられます。

 このように、防湿性と断熱性がしっかりしている場合、床下換気口を設けなくてもよいということになっています。 ソーラーサーキット工法の場合、開閉可能な床下換気口があります。夏のような暑い季節は、換気口を開けて、 冬などの季節は閉めておくということが出来るようになっています。また、その換気口から、壁内の通気層 、屋根の換気棟へと通じており、通気が取れるような構造になっています。 この点に関しては、開閉する必要はなく、閉めていた方がよいのではという意見と分かれます。私は、住んでみて、色々試してみて、 開けない方が床下の環境によいのではということになれば、ずっと閉めとけばよいかなと考えています。

 良い点ばかりあげましたが、デメリットももちろんあります。一番のデメリットは、外周部分を囲む断熱材がシロアリに 弱いと言われていることでしょう。この点に関しては、基礎断熱以外でも絶対に大丈夫であるというものはないと思います。

我が家は、標高が650メートル前後のところになり、ここらに生息しているシロアリは、ヤマトシロアリが多いそうです。 このヤマトシロアリは、イエシロアリと同じで土壌性のシロアリの多くは目がなく、蟻道をその環境の形に沿って延ばし、移動や採食活動を行うようです。 我が家では、断熱材の下部分のコンクリートを60cm程外に出し、そこから、モルタルを塗ることにより、一応断熱材が土壌に触れない処理をします。 ただ、モルタルの厚さは、たいしたものではありませんので、絶対的なものということはいえません。 シロアリに関しては、岡崎シロアリ研究所に詳しく説明されています。 我が家では、絶対的なものはないという判断で、メリットとデメリットを総合的に考慮することにしました。

 現場へ行ったときのことをご紹介します。


2002年10月2日晴れ

カネライト75 こちらは、基礎の外周部分に入れる断熱材です。カネライトといい、ポリスチレンでつくられたもので、厚さは75oです。 カネライトフォームの特長は、独立気泡の小さな泡の中に空気を閉じこめており、熱伝達の三要素として知られる 熱の対流・輻射・伝導の数値を小さく固定しています。この独立気泡が熱をさえぎり、結露を防止するそうです。 また、吸水・吸湿性がほとんどなく、雨に濡らしても問題なく、断熱の大敵である水を防ぎ、断熱性能の劣化を防いでいるそうです。

また、環境面でもフロン=地球環境で問題となっている特定フロンの使用はしていません。 一般的なグラスウールが、熱伝導率0.05で、それに対し、カネライトフォームは、熱伝導率0.023となっています。グラスウールの厚さ100oと断熱性能はほぼ同等以上のようです。 コスト的には、高いことは間違いありません。

カネライト75 次の写真は、そのカネライトフォームを基礎の外周部分に施工している途中のものです。型枠の内側になりますが、外周をぐるっと囲んでいます。 高さは、1メートルの高さになります。今は、まだ一段目だけとなっており、後で、上の段をカットして、入れるそうです。 三角に出っ張る部分もきれいにカットされ、継がれていました。

この日は、立ち上がり部分の配筋と床下部分の1回目の配筋が施されていました。基礎屋さん、曰く「まだまだ、配筋がこれから、いっぱいあるんだよ。」とのことでした。

配筋

2002年10月5日晴れ

今日は、配筋の検査がある日です。検査といってもたいした検査ではなく、ちょっとした形式的なもので、 工務店Fさんも重要視しているものではないので、立ち会うわけではありませんでした。

午前中に検査があったのですが、何時に来るか分からないし、来ても10分くらいで終わるようだったので、仕事が 休みだったんですが、行かずに午後3時頃に現場へ向かいました。

そうすると、基礎屋さんに「なーんだ。朝から今日は来るかと思ったのに。遅いなー。」と言われてしまった。 また、「でも、ちょうどいいところに来た。今日、仮設トイレが来たんだけど、ちょっと置いていった場所がずれていて、 違う人の土地に置いてあるんだよ。動かすの手伝ってくれ。」とトイレの移動を手伝うことになりました。1日1善、今日もいい日です。

配筋1 さて、我が家では、べた基礎のダブル配筋を採用しています。この写真は、1段目の配筋を施したところです。 最近は、配筋がパネルのように組み立てられたものもあるようですが(見たことはありません)、私のところでは、 1本1本の配筋で組み立てました。ポイントとしては、配筋の継ぎ目となる部分が離れていたりしていないか といった点を見るようです。

配筋2 次の写真は、2段目の配筋が終わったところです。本当に本数が多いので、基礎屋さんもちょっとうんざりっていう 顔をしてました。(そんなことないか)

ちなみに、底辺部は、ダブル配筋になっていますが、立ち上がりの部分とかは、1段です。

さあー、配筋が終われば、いよいよ、コンクリートの打設に入るようです。配筋の検査の結果は、聞くの忘れましたが、 まあー、いいか。



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