
今週は、いよいよ中盤の大詰めを迎え、断熱工事が終わったというところで、第一回目の気密測定をすることになりました。 関係者各位の緊張の一瞬です。私は残念ながら、緊張しません。気密測定は、計2回、行う予定になっており、とりあえず1回目は、 断熱工事が終わった時点で行い、2回目は、完成後に行うことになっています。断熱工事が終わった時点で1回目を行う理由は、 この時点で気密が悪ければ、内装工事前ですので、いくらでもその部分をつぶせるからです。ということで、気密測定に立ち会ってきました。
当日、現場へ行ったところ、既に気密測定の測定器がセットされていました。この測定器、結構、高いらしく(100万以上するらしい)、 持っているところが少なく、私が住んでいる県でも持っているところは、一つだとか・・・。SCだけでなく、あちこちの高断熱・高気密住宅の測定に、 ひっぱりだこだそうです。測定する業者さん曰く、「私は結構、嘘言ったりしますけどねー、こいつは嘘言いませんよ。」とのこと。 私は、ほんまにこの測定器、ちゃんと測定できるんかいと少し、???と実は思っていたのですが、後々、この業者さんの言葉が偽りでないことを実証することになりました。
測定に入る前に、スリーブ管の部分や煙突など、穴が空いている部分をテープ留めし、完全に塞いでおきます。そして、ファンで排気して室内を負圧にし、 そのときの排気量と圧力差から隙間相当面積=C値を割り出します。一応、隙間相当面積について説明しておきます。
隙間相当面積とは、家の気密性能を示すもので、家全体の隙間の大きさを床面積で割ったものをいいます。(この床面積は、単純に延べ床面積ではないようで、 天井断熱と屋根断熱では、計算方法が変わってくるようです。)室内外の圧力差が1mmH2Oになったときに、家の中にどれほどの隙間があるかを気密測定した結果から計算するものです。 小さい方が、気密性能が高いことになります。次世代省エネルギー基準では、寒冷地では2cm2/m2以下、他の地域では5cm2/m2以下が基準となっています。
完全に準備が整ったところで、いよいよファンを回し、測定スタートとなりました。測定の方は10分くらいで終わると聞いてましたが、少し外の風の関係で、 測定不能となり、風が落ち着いたところで、もう1度やりなおしすることになりました。右の写真で、一番右に出ている数値が、この家全体の隙間相当面積になります。 単位は、cm2です。
とりあえず、1回目の測定結果が出ました。測定中は、業者さん、「いつも通り大丈夫でしょう。」と余裕の表情だったのですが、 結果が出たところで、「うん、ちょっとおかしいぞ。」と顔つきが変わってきました。何があったのかなと思ってたところ、結果は、 110cm2/148m2で、0.74でした。110cm2ということは、10cm角の穴が空いているということになります。C値1.0以下だし、いいんでないのとお気軽に考えていた私だったのですが、経験豊富な皆さんは、0.5以下を目指しているようです。 1回目の測定より、2回目の測定の方が、今後の電気工事や給気口などにより、悪くなるようなので、1回目では、よりよい数値を出しておきたいようです。
原因は、どこなんだろうと、立ち会っている人、みんなで探すことになりました。業者さん曰く「大体、検討はつくけどね。」
結局、棟の端の部分で、ちょっと隙間があった様子。その部分を現場用発砲ウレタンを吹き込み、補修。反対の端の部分も同じように補修しました。
補修後、発砲ウレタンが硬化するのを待ってから、もう一度、測定することになりました。 当初、10分くらいで終わると聞いていたのですが、既に1時間は立ってました。
補修場所が見つかったことで、皆さん、余裕の表情。「問題ないでしょう。」
私も最初に書きましたが、どうもこの機械、信じられないと思ってたのでした。以前、別の完成現場で気密測定を見たことがあるのですが、パッと数値が出て、 「大丈夫です。」と1発OKとなったので、ほんと〜?と思っていたのです。でも、こうして2回してくれることになったので、先ほど、補修した効果が現れる訳で、 よかったです。
で、2回目の結果は、上記の写真の通りとなりました。一気に50cm2下がり、66cm2/148m2で、0.45です。「うん、これでいいね。」と業者さん。 私も、「へぇー、この機械、嘘言わないね〜。」業者さん「私は嘘言うけどね。」
この後、また谷の部分で、少し、隙間があることが判明し、その部分も補修いたしました。もう一度、測定しますか?となったのですが、もういいでしょうということで、 再々測定は、行いませんでした。その部分も同じような隙間だったので、再度測定すれば、0.2〜0.3になったとのこと。
こうして、今週の大目玉である気密測定は、無事、終わりました。